私は、病院でのIADL訓練って、退院1ヶ月前くらいを目安に
訓練プログラムに入れることが多いです。
退院後の在宅生活をイメージしてもらうために、
今の身体状況での動作を確認してもらうために、
行うことが多いかなぁと思います。
でも、時々、もっと早い段階でやることもあります。
例えば、ゴールが歩行レベルだとして、
現在はまだ立位訓練ぐらいしか行っていない患者さんでも、
車いすでのIADL訓練をすることもあります。
COPMで評価した時に、ご本人のやりたい活動に入っていれば
やり方やメニューなどを一緒に考えた上で、挑戦します。
やり方とメニューを一緒に考えるのがポイントです。
難しすぎず、だけど、本人の希望が入っているといいですね。
少し一緒の動作をやってみて、本当に危険な動作であれば、とめますが、
介助すれば、道具を変えれば、環境を変えれば、
どうにかなるなら、
一緒にやります。
機能訓練が大好きな方は、機能訓練中心のプログラムにしますが、
機能訓練、好きじゃない方、いませんか?
私は、もともと運動が得意じゃないし、できれば、機能訓練はやりたくないなぁ。
説得されたら、やるかなぁ。でも、楽しんでできるかなぁ。
ちょっと自信がないです。
機能訓練が辛い…のであれば、好きな作業から取り組んだらいいと思っています。
楽しいですよ。
患者さんの笑顔も見れますよ。
急に立ち上がりが早くなったり、使えないといっていた手を
自分から使ってみようとしてみたり、
IADL訓練っておもしろいです。
食材をたくさん用意するのは難しいけど、
卵焼きなら、卵1パック198円?で何回も練習できるし、
リンゴの皮向き、とか
玉ねぎの皮むき、玉ねぎを着る、スライサーをつかってみる。とか
部分的にやれば、問題ないと思います。
IADLを経験すると、「あの時の、こういうことが難しかったから、こういう練習をしよう」というモチベーションにつながりやすいと思っています。
なので、私は、患者さんに合わせて、
退院前1ヶ月を目安にIADL訓練を行う時と、
入院してそんなに日が経たないうちに行う時の両方があります。
少し目的は異なりますが、どちらのタイミングでも
やっていいんじゃないかと思っています。