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高次脳機能障害も、様々ですが、
私は、退院後に
生活を組み立てることが困難になるのではないかと考えています。
病院は、起床時間、消灯時間、入浴時間、リハビリ時間、食事時間など
全てが決まっています。
この、決められた生活の範囲で、入院生活という、ある意味集団生活を送らなければなりません。いいかえれば、規則通りに生活する事を必要とされます。
でも、家に帰れば、かなりの時間を自分で組み立てていかなければなりません。
今日、何を着るかだって、天気予報で気温を確認して、薄着でいいか、厚着でいいかを決めていかなくてはいけません。
病院だったら、病衣を着ておけばいいし、着替えも看護師さんが用意してくれて、ベッドにおいてくれます。
何をするにも、声をかけてくれます。なので、自分から、自分の生活を予測し、行動しようとする機会が少ない環境だと思います。
○時になったら、起こされる、○時になったら、食事が運ばれてくる、○時になったら、リハの人が来る。自然と受け身の行動が多くなるのではないかと思います。
家に帰ったら、「何がしたいか」「どんなことなら、やってみようと思うか」
退院1ヶ月前を目安に、患者さんにはよく聞くようにしています。
自分がやりたいことや、家族がやって欲しいと思うことが何なのかを想像してみたり。
手順や方略、環境を変えればできることもいくつかあると思います。
入院して、毎日のように顔を合わせるからこそ、いろいろなことを一緒に考える事が出来ると思います。
帰ってから、全部ひとりで考えるのではなく、入院中から一緒に考えていくのがいいのではないかと思っています。