母親の行動が変容した理由
なにかデータを取っておけばよかったなぁ。。と今でもちょっと後悔しています。
糖尿予備軍で、これ以上血糖値をあげたくない母でしたが、どうみても、おやつを良く食べていました。糖尿病の薬も、徐々に増えてきていて、予備軍じゃなくなってしまうかもしれないって、本人も気にしていました。
でも、本人に聞くと、「おやつ、食べてないのに」の一点張り。。。
どうしたらいいかなぁと思って、いろいろ試してみました。
- 認知行動療法的なことを試してみた
- 低血糖のリスクや運動療法について説明した
- 趣味を使って、日常の行動を変容させ、習慣化させた
認知行動療法的なことを試してみた
どれだけ「おやつ」を食べているかを、まず自分で理解しなくてはいけないと考えました。なので、食べたものを全てノートに書きだすように説明しました。
でも、、、、
全く、やる気がありません。。。
「食べてないもん」
全然行動に移しません。。。。
低血糖のリスクや運動療法について説明した
「やってるよ」
とのこと。
確かに、ウォーキングは毎朝続けていましたが、食事前にしているので、食後にした方がいいと説明するも、
「昔からやってるから大丈夫」
の一点張り。。。
低血糖のリスクについて説明しましたが、
「そういう時、あった~。危なかったのよ~」
えぇっ!じゃあ、行動を変えてくれるかも???
でも、、、、行動を変えようとは思ってくれませんでした。
フラダンス教室をすすめる
家にいる時間が変わらなければ、おやつを食べる行動も変わらないと思ったので、運動系でやってみたいことはないかを、本人に聞きました。福祉センターでやっている趣味の教室で、何か好きそうなことはないかを聞きました。更に、ご近所のお友達も誘ってみるように話しました。
老化防止とか、筋力維持とか、健康のためとか、なんとか言って、いろいろあった余暇活動の中から本人が興味のあった「フラダンス」に言ってみるように勧めました。ご近所のお友達も誘ってみたら?と更にすすめました。
糖尿病の薬がなくなりました
フラダンスはお友達と一緒に、3年以上は続けています。1ヶ月に1回は、血糖チェックのために病院に通院していて、徐々に薬が減ってきて、今は、全く飲んでいません。
フラダンス教室での練習以外にも、自主練したり、発表会があったり、おやつを食べる暇がなくなりました。
おやつを全く食べていないわけではありませんが、食べる頻度が大幅に減ったんだと思います。
1日のおやつを食べた回数をカウントしておけば、おもしろい結果になったんじゃないかなぁと思ったりしています。
これって作業療法じゃないの?
私は、この流れが作業療法っぽいなぁと思っています。
認知行動療法的な方法が好きな人もいるかもしれません。
運動療法の方法が上手くいく人もいるかもしれません。
本人にあう方略を使って、「血糖値を下げる」という目標を達成したこと。
やりたい活動を使って、行動変容を促したこと。
フラダンス教室、という所属する集団を変えたこと。
全てが合致して、行動が習慣化されて、今に至るのではないかと思っています。
私的には、すごく面白い介入(笑)だったと思っています。
今でも、糖尿病の薬を飲んでいないのは、健康にもいいけれど、作業療法の理論が身近な人の役に立ったのが、すごくうれしいと思いました。